心境の変化

左京
 最初に真輝君と会った時って「Smappa!」オープンさせた頃の後かもね。あんまり楽しくないっていう状況はもう終わってた。その頃自分のなかで何か変わってきてたの?

手塚
 俺が本当に変わったのは店をオープンさせて、従業員、若いやつらを面倒みるようになってから。オープンから1年くらい経ってからかな。責任を感じるようになったのかもね。それが一番じゃない?

 でもまあ、ひょっとしたら本当にそいつらのことを思ってるかっていったら、結局自分自身のエゴなのかもしれないけどね。でも、それが本当に原動力になったのは事実でもあるし。最初は、お店を継続するっていうことに対してもいつでも辞めちゃえばいいやって思ったからね。

IMG_1266_01.jpg

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

左京
 その時は感覚がまだプレーヤーだったんだろうね。その後に、ひとりのプレーヤーじゃなくて監督のような立場になってきた。

手塚
 そう、初めて。結局1年以上経つまではずっとそうだったんだよね。でもそれくらいから、自分自身が成長することをずっと魅力に思ってたのが今度は自分自身の身内だと思うようになった人間たちが成長する姿を見ることにも、すごく魅力を感じるようになったかもしれない。

左京
 人を成長させることが、逆に真輝君にとっても成長かもしれないし。

手塚
 それもあるかもしれない。その部分にも魅力を感じるようになった。

左京
 たぶん、それがないとやれないと思うんだよね。真輝君の性格的に。
 その人のためだけって結構できないじゃない?

IMG_1270.jpg

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

手塚
 出来ない、出来ない。人のためって思ってやることは結局自分に返ってくると思うけどね。今の俺だったらね。

 やっぱり、裏切られることの方が多いからね、俺たちは。信用して良かったなって思うことよりも。9割裏切られて、信用して良かったなっていうのは1割くらい。お客さんに対しても自分自身に対しても。だから源氏名っていうものがあるわけだし、履歴書なんて嘘っぱちでいいわけだし、生い立ちなんて関係ないし、要はすべてがフラット、0から始められる街が歌舞伎町なのかもしれない。

 だから瞬間最大風速だけでいいわけだから。人のこと考えてる人間なんかいないと思うし、あとくされのない街だからこそ、それが誰でも来れる街の魅力だしね。裏切られることに慣れちゃってるんだよね。でもだからこそ、信用したり、されたりする、当たり前のことがものすごく嬉しく感じられる。

(続きます!)

コメントする

←TOP(最近の日付)へ

シブヤ大学 学長の左京泰明が「仕事」や「働くこと」について、様々な分野で働く同世代の仕事人に素朴な疑問をぶつけ、彼らの言葉の中から「働くとは何か」を探っていくインタビュー企画です。
協力:(株)弘文堂

■ カテゴリ

■ このブログ記事について

このページは、左京泰明が2007年7月20日 10:59に書いたブログ記事です。

ひとつ前のブログ記事は「個人商店から経営者になったけど。」です。

次のブログ記事は「今をがんばることの意味」です。

最近のコンテンツはインデックスページで見られます。過去に書かれたものはアーカイブのページで見られます。